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ニート期間が1年以上もあると、面接で何を聞かれるのか不安になりますよね。
空白期間のことは間違いなく突っ込まれるので、心配するのも当然です。
結論、コツを覚えれば、ニート期間が1年以上あっても、空白期間を上手に伝えられるようになります。
ただし、面接官が空白期間をたずねる目的も理解していないと、マイナス評価を受けるかもしれません。
本記事で、空白期間を上手に伝えるコツと、面接官がたずねる目的をチェックして、就職活動を成功させましょう。
1年以上ニート期間があると就職しにくくなる?
ニートをしていて空白期間が1年以上になると、就職するのが徐々に難しくなっていきます。
企業から「働く意欲がないのでは?」「すぐに辞めてしまうのでは?」と思われやすくなるからです。
このことがわかる一つのデータがあります。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の資料によると、フリーター期間が長くなるほど、正社員になれた人の割合は低くなっています。
【フリーター継続期間と正社員になれた割合】
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容」
そのため、社会復帰を目指す場合は、できるだけ早く動き出す必要があります。
1年以上ニートの人に面接官が空白期間をたずねる目的
働く意欲があるか確認したい
1年以上のブランクがある場合、面接官は空白期間についてたずねることで、働く意欲があるかどうかを確認したいと思っています。
長期間働いていない期間がある人は、働く意欲が薄れていたり、他のことに興味を持っていたりするからです。
お金(給料)を払う企業側からすれば、やる気がなくてすぐに辞められては困りますからね。
そのため、面接官は「なぜこの期間に仕事をしなかったのか?」を質問することで、ニートの人の働く意欲を探ります。
社会人としてのマナーや常識が身に付いているか確認したい
ブランク期間が長いと、面接官は仕事をする上で必要なマナーや、常識が失われているのではないかと不安になります。
そこで「この期間、何をしていたのか?」といった質問を通じて、社会人としてのマナーや常識が身に付いているかを確認します。
なお、ニート期間中に、社会とのつながりを持っていたかどうかも重要なポイントです。
社会とのつながりがあれば、それだけ会社や仕事への適応能力がある、と判断しやすいためです。
適切にコミュニケーションが取れるか確認したい
面接官は、空白期間について質問することで、職場で他の社員と円滑にコミュニケーションを取れるかどうかも見極めようとしています。
1年以上のニート期間は、対人スキルやコミュニケーション能力に、影響を与える可能性が高いためです。
適切にコミュニケーションが取れなければ、チームで働くことができませんし、上司や同僚と良好な関係を築くこともできません。
そのため、面接官は空白期間について論理的な説明ができるか、質問に対して適切な対応ができるかを通じて、コミュニケーション能力を判断します。
計画性がなくて空白期間ができたのか確認したい
面接官が空白期間をたずねる目的には「空白期間中に何か計画を立てて行動していたかを確認したい」という考えも含まれています。
計画性がなくてニートになっている人は、仕事で求められる責任感や、問題解決能力が不足している場合が多いためです。
仕事を始めてからも、計画や目的がない状態で取り組まれると、問題が起こる確率が高くなります。
そうなられては困るため、面接官は質問を通じて、空白期間は計画的に行動した結果なのかを確認します。
1年以上ニートの人が就職面接で空白期間を上手に伝えるコツ
空白期間について嘘をつかない
ニートになって空白期間ができてしまったことは、正直に伝えましょう。
嘘をつくと、本当のことがバレたときに信頼を失い、採用を取り消される恐れがあります。
そもそも、面接官はそれまでにたくさんの応募者を相手にしてきた経験があるため、嘘はバレると思った方が良いです。
また、面接ではバレずに採用されたとしても、一度ついた嘘はつき続けなければならず、結局はどこかで辻褄が合わなくなってバレます。
空白期間をごまかさずに伝えることは苦しいことですが、正直に話した方が誠実さをアピールできますし、良い結果につながる可能性も高まります。
病気療養が理由の場合は回復していることを強調する
ニートの人の中には、病気が理由で空白期間ができてしまった人もいますよね。
そのような場合は、すでに回復して仕事に支障がないことを強調しましょう。
たとえば「病気療養のために1年間休養していましたが、現在は完治しており、医師からも仕事に支障がないといわれています」と説明します。
面接官は「病気で再び仕事を休んでしまうのではないか?」と考えるため、現在の健康状態に問題がないことを強調しましょう。
働く意欲があることをアピールする
面接では、空白期間があっても、働く意欲は十分にあることをアピールしましょう。
企業は、意欲的に仕事に取り組める人材を求めています。
実際に、面接官が働く意欲を重視してることがわかる、アンケート結果を紹介します。
転職サイトの「クリエイト転職」が、面接官500人を対象に行なったアンケートによると、以下のように面接では「やる気」が最も重視されています。
出典:クリエイト転職「採用担当者500人アンケート 面接官のホンネ」
「空白期間を挽回したい」といった気持ちを込めて、働く意欲があることを伝えましょう。
1年以上ニートの人がすぐに就職するなら派遣社員がおすすめ
ニートになって1年以上も空白期間があると「そもそも就職できないのでは?」と考えてしまいますよね。
たしかに、ニートの人が正社員として就職するのは難しいかもしれません。
しかし、派遣社員としてなら、ニートの人もすぐに就職できる可能性があります。
派遣社員がおすすめの理由をチェックして、空白期間が今以上に長くならないようにしましょう。
すぐに仕事に就ける
派遣会社が紹介してくれる求人の中には、未経験歓迎のものも多くあるため、ニートの人もすぐに働ける可能性が高いです。
その証拠に、エン・ジャパン株式会社が派遣経験者2,300人を対象に行なった調査によると、約6割の人が「すぐに仕事に就けたこと」を派遣で良かっことに挙げています。
派遣社員として働き始めれば、空白期間が延びずに済むので、ニートからの再スタートにはおすすめの方法です。
時給が高い
就職活動がうまくいかないと、まずはアルバイトとして働こうと思うニートの人もいるかもしれません。
しかし、アルバイトよりも派遣社員の方が、時給が高い傾向にあります。
株式会社マイナビの「2024年8月度 アルバイト・パート平均時給レポート」によると、三大都市圏でのアルバイトの平均時給は1,315円です。
一方で、ジョブズリサーチセンターの2024年8月度の「派遣スタッフ募集時平均時給調査」によると、三大都市圏における派遣社員の平均時給は1,669円でした。
このように、派遣社員にはアルバイトよりも稼ぎやすいメリットもあります。
希望に合った条件で働ける
派遣社員の場合、勤務時間や勤務日数、仕事内容などを設定した上で仕事探しができます。
そのため、ニート生活で体力が落ちていたり、働く自信をなくしていたりする人も、自分の状態に合わせて働けます。
また、派遣会社では担当者が求人の紹介もしてくれるので、一人で就職活動をするよりも自分に合った仕事が見つかりやすいです。
派遣会社への登録は無料でできるため、この機会に登録だけでも済ませておきましょう。
1年以上ニートの人の就職活動でよくある質問
1年ニートで社会復帰できる人はどのくらいいるの?
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③」によると、1年前にニートだった人のうち、38.5%の人が社会復帰に成功しています。
ニートが許されるのは何歳まで?
明確に何歳までとは決まっていませんが、目安となるのは34歳です。
厚生労働省が、以下のようにニートを定義しているためです。
厚生労働省は、「ニートとは15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者」と定義してきた。
大卒ニートは何年目まで就職できる?
大学卒業から3年目までなら、就職しやすいです。
既卒になると、働く意欲が低いと判断されやすく、中途採用枠では就業経験のある人がライバルになるためです。
※既卒とは…一般的に学校卒業後1~3年程度で、就業経験がない人を指します
ニートから正社員になれるのは何歳まで?
「29歳まで」が、一つの目安です。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③」によると、以下のように30歳を超えると、正社員になった人の割合が大幅に少なくなっています。
【1年前にニートで現在は正社員の人の割合】
年齢 | 男性 | 女性 |
15~19歳 | 16.1% | 16.4% |
20~24歳 | 20.6% | 22.7% |
25~29歳 | 22.0% | 18.3% |
30~34歳 | 12.5% | 10.7% |
35~39歳 | 9.8% | 8.4% |
40~44歳 | 7.9% | 7.1% |
45~49歳 | 6.1% | 10.2% |