「ニートという現状を変えるなら、海外就職もありかも?」と考える人もいますよね。
たしかに、海外では自分を知っている人はまずいませんし、再スタートにはうってつけです。
しかし、ニートの海外就職はやめた方が良いです。
やめた方が良い理由を知らずに動き出してしまうと、結局就職できずにニート期間が延びる恐れがあります。
また、海外と日本の就職活動は異なる部分があるため、本記事で把握してから就職活動は始めましょう。
ニートが海外就職する方法
現地企業の求人に応募する
ニートの人が海外就職するなら、現地企業の求人を探して応募するのが一つの方法です。
「この会社に就職したい」と決まっている場合は、企業のホームページから直接応募します。
ただし、企業からの連絡には全て自分で対応する必要があるため、英語や現地の公用語を一定レベルで理解できなければなりません。
現地企業の求人を1人で探すのが難しい場合は、海外求人専門の求人サイトや、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
ワーキングホリデー制度を利用する
ワーキングホリデー制度とは、海外に渡航した若者に対して、一定期間の休暇を過ごすための活動と、滞在資金を補うための就労を許可する制度のことです。
簡単に言えば、若者が海外で働きながら滞在できる制度です。
どの国にも行けるわけではなく、日本と取り決めを交わしている30の国と地域に限定されています。
滞在可能期間は国や地域ごとに異なりますが、ほとんどは最長1年間となっています。
なお、同制度を利用できるのは18歳以上30歳以下となっているため、ニートの人が必ず利用できるとは限りません。
ノマドワーカーになる
ニートの人が海外就職を目指すなら「個人事業主としてノマドワーカーになる」という方法もあります。
ノマドワーカーとは、その時々で場所を移動しながら働く人のことです。
プログラマーやWebデザイナーなど、オンライン上で行える仕事をしているケースが多いです。
ノマドワーカーはインターネット環境があれば、どこでも働けるため、海外に居ながら日本の仕事ができます。
海外と日本の就職活動の違いは何?
海外の就職活動は日本とは異なり、次のような特徴があります。
海外では即戦力採用が一般的なため、仕事に活かせるスキルや経験が最初から求められます。
反対に、日本では採用した人材をじっくり育てる傾向があるので、研修制度が充実している企業が多いです。
また、海外では日本の新卒一括採用のような概念がほとんどありません。
そのため、必要に応じて人材を募集する形です。
ニートの海外就職はやめた方が良い理由
ある程度の貯金が必要だから
海外就職するためには、航空券代やビザの申請費用、引越し費用、住居費、生活用品の購入などで多額の初期費用がかかります。
そのため、まとまった金額の蓄えがないニートの人は、そもそも海外就職ができません。
それに、収入を得ていない状態で、大きな金額が一気に出ていってしまうと、緊急時などに対応できなくなります。
また、海外での生活費は、日本に比べて高額になる場合があることにも注意が必要です。
就労ビザの取得はハードルが高いから
海外で働くためには、就労ビザを取得しなければなりません。
しかし、就労ビザの取得には、一定の学歴や実務経験などが求められるため、ニートの人は取得できない可能性が高いです。
ワーキングホリデー制度を利用して海外就職する方法もありますが、同制度には国によって定員(年間発給枠)が設けられている場合があります。
そのため、海外就職したいと思ったタイミングによっては、制度を利用できないケースも予想されます。
一定の語学力が求められるから
海外の仕事では、現地の言語でのコミュニケーションが欠かせません。
一定の語学力がなければ、仕事どころか日常生活にも困ることになるため、ニート状態からいきなり海外就職するのはやめた方が良いです。
それに、海外では言葉の壁以外に、職場文化や生活習慣、価値観の違いに戸惑う恐れもあります。
海外では即戦力採用が一般的だから
「海外と日本の就職活動の違いは何?」の章でも紹介しましたが、海外では即戦力採用が一般的です。
そのため、これといったスキルや経験がなければ、就職したくてもできない可能性が高いです。
現地で何もせずに過ごしてしまえば、生活費で貯金が徐々に減っていくだけになります。
これでは、挫折するために海外に行っているようなものなので、ニートの人が海外就職するなら、まずは日本で下地を作ってからチャレンジするのがおすすめです。
ニートは派遣社員から始めれば海外就職しやすくなる
まずは日本で就職した方が良いと勧められても、ニート経験があると、そう簡単にはいかなくて困りますよね。
そこで、ニートの人が就職しやすい方法を紹介します。
それは派遣社員になる、というものです。
派遣会社には基本的に誰でも登録できますし、未経験OKの求人もたくさんあります。
そのため、ニートの人の再スタートにおすすめなんです。
派遣社員は、同じ派遣先で働ける期間が最長3年と決まっているため、次の仕事につなげやすいこともメリットです。
海外就職に向けた準備期間としても取り組めるので、選択肢の一つとして検討してみてください。
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