社会復帰のためにバイトを始めてみたいと思っても「ニートはバイトやめとけ!」なんて話を聞いたら、
せっかく動き出そうとしていたのに、迷いが生じてしまいますよね。
実は、ニートの社会復帰にバイトをおすすめしないのには、明確な理由があるんです。
また、ニートはバイトの書類選考や面接で落ちる場合もあるので、
本記事でバイトより社会復帰しやすい方法を把握して、確実にニート生活から脱出できるようになりましょう。
重要
ニートの人がバイトの面接にすら落ちると、空白期間がさらに延びてしまいます。
その場合、社会復帰する上では、今よりも不利な状況に追い込まれます。
しかし、「ランスタッド」などの派遣会社で仕事探しをすると、すぐに就職できることもありますよ。
派遣では、「週3日」や「短時間勤務」など、働く条件を設定して仕事探しができるので、体力に不安のあるニートの人も働きやすいです。
派遣はバイトと違って職歴にもなるため、「ランスタッド」などでも仕事探しをしてみるのがおすすめです。
\ニートにおすすめの派遣会社/
ニートはバイトやめとけ!社会復帰におすすめしない3つの理由
将来のキャリアアップにつながりにくいから
バイトは特定のスキルを身に付ける機会が少ないため、将来のキャリアアップにつながりにくいです。
このことが「ニートはバイトやめとけ」と言われる理由の一つです。
バイトをしている人の多くが、キャリアアップできていないことがわかる調査結果があります。
株式会社マイナビの「アルバイト就業者調査(2023年)」によると、現在希望していたキャリアを歩めている人の割合は17.6%と低い結果です。
属性別では、就業フリーターの「そう思わない」(55.3%)の高さが目立ちます。
※就業フリーター…現在アルバイトをしている15~44歳で、男性は既卒、女性は既卒かつ未婚の人
Q.あなたは、現在希望していたキャリアを歩めていますか。
出典:株式会社マイナビ「アルバイト就業者調査(2023年)」
この調査結果からも、ニートの社会復帰にバイトはおすすめできないことがわかります。
正社員になるのが難しくなるから
バイトをしている期間が長くなると、正社員になるのが難しくなります。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の資料を見ると、バイトの継続期間が長くなるほど、正社員になれた人の割合は少なくなっています。
フリーター継続期間と正社員になれた割合
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の分化」
ニートを抜け出して良い人生を送るためには、安定した収入が欠かせません。
しかし、バイト生活が続けば、安定した収入を得やすい正社員の道は遠のきます。
そのため、ニートの社会復帰には他の方法を選んだ方が良いといえます。
社会的地位が低くなりがちだから
日本では、正社員が最も安定した雇用形態との認識が一般的なため、バイトをしている人の社会的地位は低く見られがちです。
社会的地位が低いと、ローンを組めない、クレジットカードの審査に落ちる、結婚や出産を諦める、自己肯定感が低下する、といった弊害に悩まされる可能性も出てきます。
バイトだからといって、その人の能力や価値が低いとは限りません。
しかし、日本では勤勉で安定した生活を送ることを良しとする、伝統的な価値観が根強く残っています。
そのため、ニートが社会復帰する際は、バイト以外の方法を選ぶことをおすすめします。
ニートが社会復帰の方法にバイトを選ぶ3つの理由
すぐに始められるから
ニートの人が、社会復帰の方法にバイトを選ぶ理由の一つは「すぐに始められるから」です。
バイトは募集要項がシンプルで、特別なスキルや経験が求められることは、ほとんどありません。
実際に、接客や軽作業などのバイトで資格や経験を求められるケースは少なく、すぐに働けます。
また、短期間で採用の結果がわかることも、行動を起こしやすくする要因です。
バイトは、ニートの人が社会復帰に向けての一歩を踏み出す際に、気軽にチャレンジできる環境が整っています。
プレッシャーが少ないから
プレッシャーの少なさも、ニートの人がバイトを選ぶ理由です。
バイトは正社員と比べて責任の範囲が限定されていて、精神的な負担が軽い場合が多いです。
仕事内容は、定型業務やサポート業務が中心であることが多く、少しずつ職場に慣れていけます。
無理なく続けられる業務は、働くことから離れていたニートの人の安心材料になります。
正社員は無理だと思っているから
長期間働いていないニートの人は、いきなり正社員として採用されるのは難しいと感じる場合が多いです。
このことも、ニートの人が社会復帰の方法にバイトを選ぶ理由に挙げられます。
また、最初からフルタイムで働くことに抵抗を持つケースもあり、「まずはバイト」と考えるニートの人もいます。
バイトなら、短時間勤務やシフトの柔軟さがあり、フルタイム勤務ほどの負担はかからないからです。
そもそもニートはアルバイトに落ちる?
ニートはバイトの書類選考や面接で落ちる場合があります。
社会経験が不足していることで、履歴書をきれいに書けていなかったり、面接対策ができていなかったりするためです。
また、服装や髪型から清潔感が感じられない、仕事への意欲が感じられない、と採用担当者に思われた場合も落ちる確率は高くなります。
バイトに何度も落ちると精神的に大きなダメージを受けてしまい、社会復帰自体をあきらめる人も出てくるかもしれません。
ニートがバイトを選ぶとどうなる?5つの末路
不安定な生活が続く
ニートの人がアルバイトを選ぶと、収入が不安定なままになる場合があります。
バイトは時給制で、シフトの増減が収入に直結するためです。
たとえば、繁忙期と閑散期で働く時間が変わると、収入が大きく変動します。
安定した収入を得られないと、将来の計画も立てにくくなります。
バイトは経済的なリスクが大きく、ニートからは抜け出せても、安定した生活を送るのは難しくなる可能性が高いです。
短期間で辞めてしまう
バイトは職場環境や仕事内容が合わなければ、気軽に辞めやすい側面があるため、ニートの人の中には短期間で辞める人もいます。
辞める理由としてありがちなのは、人間関係です。
しかし、短期間で辞めると再び空白期間ができてしまい、もう一度社会復帰しようと思ったときに、マイナス材料になります。
短期間で辞めることを繰り返すと、その後プラスに働くことはないため、注意しなければなりません。
キャリア形成が遅れる
バイトでは専門的なスキルを身につける機会が少ないので、キャリア形成が遅れがちになります。
また、バイトで単純作業や補助的な業務ばかりを任された場合、専門知識も増えにくいです。
結果として、正社員への転職や仕事でのステップアップが難しくなります。
そのため、ニートの人が社会復帰するときは、成長の機会があるかどうかを考えることも重要です。
将来の選択肢が狭まる
ニートの人がバイトを選んだ場合、将来の選択肢が限定される恐れもあります。
バイト経験のみでは、特定の職種や業界でのスキルが評価されにくいからです。
将来、専門性が求められる正社員の仕事に就きたいと思っても、社会復帰の方法にバイトを選んだ時点で、可能性が制限されてしまいます。
自己評価が下がる
バイト中心の生活では、自己評価が下がるリスクもあります。
長期間にわたって同じ業務を繰り返すと、成長していることを感じられなくなる場合があるからです。
このような状況が続くと自分に自信が持てず、正社員を目指すなど、新しいことに挑戦する気持ちも起こりにくくなります。
ニートの社会復帰にはバイトよりも派遣社員がおすすめ
「ニートはバイトやめとけ!」といわれたら、「じゃあ、どんな方法で社会復帰すれば良いの?」と思いますよね。
実は、ニートの人が社会復帰するときは、派遣社員がおすすめなんです。
なぜなら、派遣社員は体に負担の少ない働き方も選べるからです。
具体的には「週に3日だけ」や「残業なし」といった条件を設定して、仕事探しができます。
これなら、働くことから離れていて体力的に自信がないニートの人も、社会復帰しやすいですよね。
「ランスタッド」などの派遣会社は、未経験歓迎の求人が豊富にあるので、ニートの人も就職が決まりやすくておすすめですよ。
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ニートの社会復帰に派遣社員がおすすめの理由
バイトよりも時給が高い傾向にある
バイトと派遣社員の給料は、一般的にどちらも時給で計算されます。
しかし、派遣社員の方が時給は高い傾向にあります。
株式会社マイナビの「2024年7月度 アルバイト・パート平均時給レポート」によると、三大都市圏におけるバイトの平均時給は1,294円です。
一方、ジョブズリサーチセンターがまとめた2024年7月度の「派遣スタッフ募集時平均時給調査」によると、三大都市圏の派遣社員の平均時給は1,668円です。
バイトと派遣社員の平均時給には374円の差があり、派遣社員の方が稼ぎやすいことがわかります。
職歴になる
基本的に、バイトの経験は履歴書の職歴欄には書きません。
バイトの経験は職歴にならない、との認識が一般的だからです。
対して、派遣社員の経験は職歴になるため、履歴書に堂々と書けます。
ニートの人が社会復帰に成功し、しばらくしてから正社員を目指す場合、職歴が「ある」のと「ない」のでは、「ある」方が企業の採用担当者に与える印象は良くなります。
なお、バイト経験を書かないと長い空白期間ができる場合などは、職歴欄に記載しても問題ないとされています。
スキルアップにつながる
派遣社員は、さまざまな企業で働くチャンスがあります。
派遣社員が同じ事業所で働き続けられる期間は、3年と上限が設けられているためです。
派遣社員はバイトとして働くことが難しい大企業や官庁などで働ける可能性もあり、そうした職場での経験はスキルアップにつながります。
希望した条件をもとに仕事が選べる
派遣社員として働く場合、仕事内容や勤務時間、職種などの希望条件を設定した上で仕事を探せます。
しばらくニートをしていると、体力が落ちたことで「フルタイムで働くのは厳しそう……」などと感じる人もいるでしょう。
派遣社員なら、6時間勤務や週3日勤務などの条件でも仕事を選べるため、体力に不安を抱えるニートの人でも働きやすい環境があります。
派遣会社がサポートしてくれる
派遣会社は、仕事探しやスキルアップのサポートをしてくれます。
また、派遣先企業で働いていてトラブルや悩みがあった場合は、派遣会社が相談に乗ってくれます。
バイトでは、何かあると上司に相談することになりますが、状況によっては言いにくいことも出てきますよね。
その点、派遣社員は仕事の現場から一定の距離がある派遣会社に相談できるので、バイトよりも悩みや不安を言いやすいメリットがあります。
ニート向きの派遣会社を選ぶことが大事
ニートの社会復帰には派遣社員がおすすめと言っても、派遣会社の選び方次第で、その後が上手くいくかどうかは変わります。
ニートの人が派遣会社を選ぶときのポイントは、「ニートが採用されやすい未経験OKの求人」を多く取り扱っているかどうかです。
ちなみに、「ランスタッド」などの派遣会社なら、未経験OKの求人がたくさんあるので、ニートの人におすすめですよ。
空白期間を今以上に長くしないためにも、「ランスタッド」などに登録して、仕事探しをしてみましょう。
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ニートのバイトに関してよくある質問
ニートが許されるのは何歳まで?
明確に何歳とは決められていませんが、「34歳まで」が一つの目安になります。
厚生労働省によるニートの定義が、以下のようになっているためです。
厚生労働省は、「ニートとは15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者」と定義してきた。
ニートは週に何回バイトしたらいい?
週3回程度がおすすめです。
最初から週5日の8時間としてしまうと、体力の低下しているニートの人は体調を崩して、すぐに辞めてしまう恐れがあるからです。
20代でニートが多いのはなぜ?
社会経験が少ないため就職への不安が強いこと、失敗への恐怖心があること、親の経済的サポートがあるため焦りが少ないことが、主な理由です。
また、若さから自己評価が低く、職場での適応が難しいと感じる人が多いことも関係しています。
ニートとはバイトしてる人のこと?
バイトをしている時点で、ニートではありません。
ニートとは、仕事や求職活動をしていない人のうち、主に通学や家事もしていない人のことだからです。