自己肯定感が低いうえに、どう文章にまとめればいいか分からず「自己PRが書けない……」と立ち止まっているニート経験者は少なくありません。
しかし、自己PRは職歴がないニートでも、まとめ方を覚えれば無理なく書けます。
本記事で、ニートが自己PRを書けない理由や、自己PRを書くときのまとめ方、例文集を確認して、企業から評価される自己PRを書けるようになりましょう。
この記事を書いた人
ゆうたろ
パニック障害・うつになったことが原因で、10代後半でニートを経験。20代に入りデザイン会社で働き始めるも、体調が悪化し再びニートになる。30代に入ってからは知人の農家で働きながら、Webライターを始める。現在は専業Webライターとして活動中。42歳。詳しいプロフィールはこちら
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ニートが自己PRを書けない本当の理由
「自己PRが書けない」のは、能力や経歴が足りないからではありません。
それは間違った思い込みや完璧主義、自己評価の歪みによって、自分の良さに気づけなくなっているだけです。
ここでは、自己PRを書けない3つの理由を詳しく解説します。
アピールできる内容＝働いた経験・実績と思い込んでいるから
ニート経験者の多くは「自己PR＝立派な職歴や成功体験を語るもの」だと思い込んでしまい、「自分にはアピールできるものなんてない」と感じています。
しかし、企業は「社会人経験」だけではなく、その人の人柄やポテンシャルも見ています。
そのため、家事や家族の手伝い、趣味やゲームを通して得たスキルでも、うまく言葉にすれば立派なPR材料になります。
実際、未経験者を歓迎している企業は「今の能力」ではなく「これからの成長」を見ているので、自分の中にある行動や思考に目を向けてみることが大切です。
最初から100点の文章を書こうとしているから
いきなり完璧な自己PRを書こうとすると、「上手に書かなければいけない」「採用される文章でなければならない」と考えすぎてしまい、手が止まる人は多くいます。
しかし、構成や文章は、あとから整えれば問題ありません。
自己PRは一発で完成させるものではなく、段階的にブラッシュアップしていくものです。
大切なのは、まず自分の経験や強みを思い出し、素材集めから始めること。
最初は箇条書きでもOKです。
企業の採用担当者はプロのコピーライターを探しているのではなく、あたなが「どんな人物か」を見ています。
そのため、飾らず自分の言葉で伝えることも重要です。
何を書いても嘘っぽい・盛っていると感じるから
ニート経験者の中には、自己PRを書こうとすると、内容が嘘っぽく見えることを気にして手が止まってしまう人もいます。
過去の行動を少しでも良く見せようとすると「盛っている」「見栄を張っている」と思われそうで、逆に何も書けなくなるのです。
しかし、企業が知りたいのは「立派な経歴」ではなく「その人らしさ」や「再出発への意欲」です。
実績がなくても、小さな経験や工夫、日常の中で頑張ってきたことを、正直に自分の言葉で伝えることで、十分に魅力的な自己PRになります。
ニートが自己PRを書くときのまとめ方
自己PRは、構成と要点さえ押さえれば誰でも形にできます。
ニート期間でも伝えられる要素は必ずあるので、ここで書くときのまとめ方を覚えましょう。
自己PRを書くときのまとめ方
強み・エピソード・貢献の3要素で組み立てる
自己PRは、「自分の強み」→「その強みを裏付ける具体的なエピソード」→「その強みをどう職場で活かせるか」という3つの要素で構成すると、読み手に伝わりやすくなります。
たとえば、「継続力がある」という強みがあるなら、「毎日家事を継続してきた経験」や「生活リズムを整えるために工夫した行動」をエピソードとして加えます。
そして最後に、「その継続力を活かして、仕事でも責任ある役割を果たしたい」と締めくくれば、説得力のある自己PRになります。
200文字程度でまとめる
自己PRを書くときは、文字数も意識しましょう。
長々と書けば良いわけではなく、伝えたいことを簡潔に、200文字程度でまとめるのがベストです。
このくらいの長さなら、履歴書の記入欄にも収まりやすく、読み手にも負担をかけません。
文字数を意識することで「何を一番伝えたいか」が自然と整理され、話の軸もブレにくくなります。
また、簡潔な表現を意識することで、内容にも説得力が出て、読み手の印象にも残りやすくなります。
ニート期間中の経験をスキル・能力に言い換える
「ニート期間は空白だから自己PRには使えない」と感じている人は多くいますが、実はその期間中にも立派なアピール材料が隠れています。
たとえば、家事を続けていたなら「継続力」や「責任感」、体調を整えていたなら「自己管理能力」として表現できます。
重要なのは、事実を無理に大きく見せることではなく、「その経験から何を学んだか」「どんな行動をしたか」を明確にし、それをスキルや能力に言い換えることです。
経験がなくても、行動と姿勢を伝えることで、自分の強みはアピールできます。
自己PRでアピールできるニート期間中の行動＆言い換え方
ニート期間中の行動も、視点を変えればスキルや強みに言い換えられます。
ここでは、よくある日常の活動を、どう自己PRに変換できるかを具体的に紹介します。
ニート期間中の行動＆言い換え方
家事・介護手伝い→継続力・時間管理・責任感
毎日の家事や、家族の介護を手伝っていた経験は、責任感や継続力の証明になります。
また、「毎朝決まった時間に起きて食事を作っていた」「介護のスケジュールに合わせて行動していた」といった行動は、時間管理能力や周囲の人への配慮を示せる要素です。
それに、家族との信頼関係の中で動いていたことも、対人スキルとして評価されます。
仕事の経験がなくても、日常生活の中で培った力をしっかり振り返れば、自己PRの土台として活用できます。
ゲーム→PDCA（計画・実行・評価・改善）
一見アピールにはならなそうなゲームの経験も、工夫次第で十分、自己PRに使えます。
たとえば、難易度の高いステージをクリアするために攻略法を考え、試し、失敗を反省し、改善する――この流れはPDCAサイクルそのものです。
また、戦略系やチームプレイ型のゲームであれば、計画力・分析力・協調性・役割理解など、多様な能力が鍛えられています。
遊びの中にも努力と思考があることを、自信を持って伝えて問題ありません。
体調の立て直し→自己管理・課題解決
体調を崩してニート期間に入った場合、そこから回復に向けて取り組んだ経験は、自己管理能力や課題解決力の証明になります。
「毎日散歩する習慣を作ってリズムを整えた」「昼夜逆転を改善するために早寝早起きを意識した」といった行動は、自分自身を客観的に見て行動を変えようとした証です。
自己管理能力や課題解決力は、社会人にとっても重要なスキルであり、採用担当者からも評価されやすいポイントです。
そして、小さな改善でも、過程を丁寧に伝えることが大切です。
自己PRが書けないニートのための例文集【コピペ編集OK】
つづいて、家事・ゲーム・体調管理といったニート期間中の行動をもとにした、自己PRの例文を紹介します。
コピペ・編集OKなので、自分に合った表現にアレンジして使ってください。
例文集【コピペ編集OK】
家事の経験を活かした例文
ゲームの経験を活かした例文
体調を立て直した経験を活かした例文
【秘策】自己PRが書けないニートには履歴書が不要な派遣がおすすめ
自己PRがどうしても書けない場合は、履歴書不要・書類選考なしで始められる「派遣」がおすすめです。
ここからは、自己PRが書けないニートに派遣がおすすめの理由を4つお伝えします。
派遣がおすすめの理由
派遣会社によっては履歴書の提出が不要で自己PRを書く必要がない
一部の派遣会社では、登録時に履歴書の提出が不要なため、自己PRを書く必要がありません。
そうした派遣会社は書類よりも、「働きたい気持ち」や「人柄」を重視する求人を多く取り扱っているため、文章が苦手な人でもチャレンジしやすいです。
「自己PRに何も書けない……」と立ち止まっていた人も、派遣なら行動のハードルがぐっと下がります。
ニートが採用されやすい仕事も豊富に取り扱っている
派遣会社では、未経験OK・学歴不問の求人が多数紹介されています。
特に、軽作業・仕分け・倉庫作業・データ入力・シンプルな事務など、特別なスキルや職歴がなくてもスタートできる仕事が豊富です。
そうした求人を取り扱っている派遣会社は、ニートやブランクのある人に理解のある企業と提携していることも多く、「空白期間があるからダメ」と切り捨てられることは、ほとんどありません。
そのため、派遣はニートの人でも実務経験を積みやすく、将来の選択肢も広がりやすいです。
柔軟な働き方が可能で少しずつ社会復帰できる
派遣なら、週3日勤務や短時間勤務など、自分のペースに合わせた働き方が選べます。
そのため、いきなりフルタイムで働くことに不安がある場合でも、少しずつ社会復帰していけます。
仕事に慣れてきたら勤務日数が多い派遣先に変更するなど、段階的に働くスタイルを選べるのも魅力です。
「いきなりは無理かも……」と感じている人ほど、派遣を検討してみてください。
担当者が就業前～就業後までサポートしてくれる
派遣会社に登録すると、就業後まで一貫してサポートしてくれる担当者が付きます。
派遣会社の担当者は「仕事選びが分からない」「職場の雰囲気が不安」「人間関係が怖い」といった悩みにも、親身に対応してくれます。
働き始めた後も、トラブルや困りごとがあれば相談に乗ってくれるため、一人で抱え込まずに済む安心感があります。
派遣の担当者は、就職活動をひとりで進めるのが不安な人にとって、心強い味方になってくれる存在です。
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まとめ：自己PRを書かずに済む派遣も検討しよう
自己PRが書けないのは、あなただけではありません。
経歴に自信がなくても、行動や考え方の中には必ずアピールできる要素があります。
それでも書くのが難しいと感じるなら、履歴書＆自己PRが不要な派遣という働き方を検討してみてください。
まずは「働きたい」という気持ちがあれば十分です。
最初の一歩が、自立や社会復帰につながります。
自分のペースで動き出せる方法から、チャレンジしてみましょう。
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